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トップページ > 静岡JCとは

理事長所信

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理事長所信

 

一般社団法人 静岡青年会議所 第12代理事長 海野洋平

 

はじめに

この国の未来を考えた時どのような未来を想像するだろう。また、このまちの未来を想像した時どんな未来を想像するだろうか。2008年、我が国の人口は1億2800万人とピークを迎えました。しかし、その後今日に至るまで少子高齢化による人口減少が急速に進んでいます。そして、このまちも2003年に旧静岡市と旧清水市の合併により70万人都市となり政令指定都市となりました。その後は2006年に旧蒲原町、2008年には旧由比町と合併し、その人口は、71万8000人となりました。しかし、合併前の1990年の73万9000人をピークに人口は減少し続けています。そして、現在の70万人に対し、2020年には約68万人になるのではないかと予想されています。 今のこのまちが創られてきたのは、このまちで暮らす多くの人たちが明るい豊かな社会を求め、知恵を絞りだし、地域の発展のために、弛まぬ努力を重ねてきた結果があり、あらゆるハード面での整備に伴い需要と供給を生み、好循環を生み出してきました。この先の地域経済を考えるのであれば、やはり人口増加は欠かせないものとなります。人口増加による可能性は、時代に合わせ更なる整備を生み出し、より多くの人を呼び込む好循環につながり、このまちに大きな成果をもたらします。 これからの未来をピンチと捉えるかチャンスと捉えるか、私は大きなチャンスと捉えます。2020年には東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、ますます国際化が進み、多くのインバウンドが期待される中、このまちは自然環境に恵まれ、そしてインフラも整い、多くの人を呼び込むには十分な要素を有しています。だからこそ、私たちがこの大きなチャンスをしっかりと認識し、若い新たなる力を加えながらも全ての会員が心一つに目的に向け、勇気と覚悟をもって一歩を踏み出さなくてはなりません。 私たちは、このまちの未来を考え、このまちの未来を生きる人たちに今よりも幸せな時代をプレゼントするために、地域の抱える問題に対し、真摯に向き合い、危機感を持ち、知恵を絞り、弛まぬ努力をしていかなければなりません。静岡青年会議所だからこそ出来る運動を展開し、今ある固定概念をシフトチェンジさせ、このまちに新たな息吹を吹き込んでまいります。そして、あらゆるものの価値を模索し、その価値と価値をクロスオーバーさせることで、このまちに明るい豊かな社会に向けシナジー効果を生み出してまいります。 2017年度「青年会議所がこのまちを変える」という情熱と気概を持ち、静岡の新時代を切り拓いてまいります。そして、First Visionを達成するために、定めた目指すべき目的に向かい、継続し運動に邁進することで、このまちの人たちのみならず、日本中の人たちからも、世界中の人たちからも「愛し、愛されるまち静岡」の創造に邁進してまいります。

社会性・透明性のある組織体制と未来につながる組織環境の構築

静岡青年会議所は2014年一般社団法人格を取得しつつも、青年会議所の根幹である世のため人のためとなる公益性の高い運動を目指し事業を展開しています。また、私たちは会議所であり、全ての運動は会議を経て決定し、準備をし、実行に移ります。今を生きる私たちは、時代の変化に伴い、今求められる組織へと常に進化していかなくてはなりません。そのためにも、今必要とされ、今しか出来ない運動をしっかりと見極め、変えるものと変えないものを精査し、今までの常識にとらわれず、早期準備による、より建設的な運営が出来る空間を創出することで、未来につながる組織環境を構築してまいります。そしてどんな時代においても揺るぎない厚みのある組織として、多くの人たちから信頼され、愛される組織へとシフトチェンジしてまいります。  

世界に愛される 訪れたいまちSHIZUOKAの創造

2009年富士山静岡空港が開港し、このまちも国際化に向けて本格的にスタートしました。1991年には、フランスのカンヌ市と姉妹締結し、今年26年目を迎えます。そして、1992年からは大道芸ワールドカップが開催され、世界から、県内外から180万人以上の人たちを呼び込み、アジア最大級の大道芸イベントへと昇華しています。今や、このようなイベントは継続することで、このまちにはなくてはならない文化として根付いています。しかし、このように世界を感じる多くの機会があるにも関わらず、このまちの人たちには、国際意識が根付いているでしょうか。2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、世界中から多くの人が日本に訪れます。この先の未来を考え、地域意識から国際意識へとシフトチェンジすることで、日本の中の静岡ではなく世界の中のSHIZUOKAを広く発信してまいります。 私たちは、2016年度日本青年会議所の取組みから年初にパラダイムシフトというテーマに基づき、あらゆる勉強をしてきました。そこで学んだ知識を活かし、今ある常識だけで考えるのでなく、世界規模で物事を考えることで、新たな発想を生み出し、浸透させていくことで、このまちの国際意識を高めていく運動を展開してまいります。そして、このまちに暮らす大人も、子どもも国際社会の中に生きる一人として広い視野で物事を見ることが出来る国際人として、世界中の多くの人たちとの交流を通じ、互いを理解し、分かち合うことが出来る機会を創出してまいります。このまちの文化と世界中にあるそれぞれの文化をクロスオーバーさせ、新たな価値を生み出すことで、このまちに新たな文化として根付かせ、世界中の人たちからの注目を集める国際都市SHIZUOKAとして、世界貢献につながる運動に邁進してまいります。そして、世界中の人が心寄せ、多くの人から愛されるまちへと導いてまいります。 この先、世界中の多くの人たちの目が日本に向けられます。そして、日本について知ろうとします。その中で、このまちの魅力を伝え、訪れたいと思わせ、多くの外国人インバウンドを獲得するにはどうするべきなのでしょうか。まず、多くの外国人が持っている日本の印象を探求し、そのニーズをしっかりと把握する必要があります。そして、常識にとらわれず、あらゆるものとクロスオーバーすることで「新」の魅力を生み出してまいります。更には、私たちの持つ知識や経験を付加価値として加えた上で、世界中のあらゆるツールを駆使し、広く発信し伝えきることで、世界中にSHIZUOKAのファンを創出してまいります。  

地域のDNAを開花させ、独自性あふれるオンリーワン地域の創造

このまちは自然に恵まれ、インフラも整い、多くの歴史、伝統、文化を有する大きな可能性を秘めたまちです。しかし、人が暮らす住環境としての条件は整っているにもかかわらず、このまちの人口流出には歯止めがかかりません。特に生産年齢人口である18歳から22歳までの若者の減少は著しい状況になっています。特に女性に関しては、その後∪ターンもすること無く、減少する一方となっています。このような状況の中、同世代である私たちが青年会議所だからこそ出来る運動を展開し、情熱と気概を持ち、実行力を発揮することで、人口流出に歯止めをかけなくてはなりません。そのためにも、より行政や他団体とも協働し、互いの長所を活かしながらクロスオーバーすることで、地域の人たちが自身の地域に誇りを持ち、幸せを感じる、そして地域の人たちと共に作り上げるオンリーワンの地域をブランディングしてまいります。 今、全国各地で地方創生に向けた運動が実施されています。今まで、なかなか陽の目を見ることの無かった地域が、独自性を創出し、まち全体が一丸となって取組むことで地域再興を成し遂げています。まずは、全国の成功例を細かく調査研究し、静岡らしさやその地域らしさを加えながら、地域の人たちと一体となり、具体的な未来予想図を描いてまいります。そして、その地域の魅力や可能性に多くの企業から賛同をいただき、協働し、発展させていくことでシナジー効果を生み出し、地域全体に好循環を作り上げてまいります。地域全体をキャンパスとして、地域の人たちが生き生きとし、多くの人で賑わう活気に満ちあふれた地域を創造してまいります。 このまちの未来を創るのは今を生きる私たちです。生産年齢人口と言われるこれからの未来を担う人材である、若者の流出に歯止めをかけなければこのまちの未来はありません。私たちは昨年、美をテーマとしたイベントを開催しました。本年は、このテーマを基軸に更なる調査、研究を重ね、一人ひとりが輝き、力を発揮することが出来る静岡を創造してまいります。そして、ライフスタイルの中でその力を活かせるよう行政、企業、他団体と協働し、更には、若者の持つ感性や価値観を新たなエッセンスとしてクロスオーバーさせることで、このまちが持つDNAを開花させ、独自のスタイルを確立してまいります。そして、一人ひとりが活躍出来る新時代として広く発信してまいります。このまちで暮らす人たちのライフスタイルを充実させることで、一人ひとりが輝き、それらを広く根付かせていくことがこのまちに好循環のシナジー効果を生み出します。そして、このまちで暮らすことに魅力と可能性を感じることで、多くの人が心躍らせ、住みたい、訪れたいまち静岡を創造することで、若者の人口流出に歯止めをかけ、更には交流人口、定住人口増加へとつなげてまいります。  

「目に見えないモノ」を重視した心豊かな価値観の創造

人は人によって育てられ、支えあって生きています。しかし今、人と人との関わりや物事全てにおける価値観が変わってきてしまっています。「目に見えるモノ」自分自身の目で確認することが出来る確かなものばかりを重視し、「目に見えないモノ」思いやり・優しさ・気配り・言葉といった自分自身の目で確認出来ないものは重要視されなくなってきています。世のため人のためと言う、日本人が古来より大切にしてきた心が失われてきたことにより、心の豊かさが無くなり、人と人とのつながりや心の拠り所も無くなってきてしまっています。これは、子どもにも大きく影響を及ぼしています。子どもは大人の鏡と言うように、子どもたちがどんな大人になるのかは今を生きる大人の手にかかっています。今一度、大人が改めて日本人の心を取り戻し、心豊かに生活し、子どもを育てられる環境を整えることで、このまちで暮らす幸せと喜びを分かち合える、思いやりある温かいまちを創造していかなくてはなりません。 今を生きる子どもたちは、このまちの未来を担う大きな財産です。私たち一人ひとりが子どもにとっては見本であり、特に親と言うのはかけがえのない大きな存在です。だからこそ、親は子どもの成長に大きな影響を及ぼします。しかし、子育てをするに当たり親は様々な悩みを抱えているのも現状です。だからこそ、「目に見えないモノ」の大切さを改めて再認識し、心豊かに子育て出来る環境を整える必要があります。行政や他団体と手を携え、子育て世代の親を定期的に支援し、子ども教育や親同士がコミュニケーションを図れる機会を創出することで、心と心のつながりや心の拠り所を取り戻してまいります。そして、子育てしやすいまちとして、このまちに暮らす幸せと喜びを広く発信してまいります。 また、私たち静岡青年会議所もまちづくり団体として、もっと直接的多くの人と関わりを持ち、世のため人のためとなる運動を展開していかなくてはなりません。このまちの未来を担う子どもたちはこのまちで育てる。私たち大人が「目に見えないモノ」の価値の大切さを今一度再認識し、尊敬される大人として、子どもたちに背中で伝え、心豊かな子どもたちを育成していかなくてはなりません。まず、メンバーによる草の根運動を実行に移し、その成果を多くの企業、商店、団体に向け発信していきます。そして、この運動に賛同をいただき、青年会議所と協働して出来る、VSOP運動を地域に広げていくことで、地域一体となり子どもたちを育成してまいります。この運動を通じ、心豊かな多くの子どもたちが育成され、参加する多くの人たちがやりがいと達成感を感じることで、「目に見えないモノ」の大切さを基軸においた地域における社会貢献運動を広げてまいります。  

多様性あふれる会員の心と心のつながりによって生み出される最大の成果の追求

私たち静岡青年会議所には、多様性あふれる多くのメンバーがいます。それこそが私たちの運動を推進する大きな力となっています。その大きな力を私たちは最大限活用し、このまちの明るい豊かな社会の実現に向け邁進していかなくてはなりません。そのためにも、会員の心と心のつながりを今一度強固にするために、一人ひとりを知ることからスタートし、信頼関係や仲間の大切さ、ありがたさを再認識する必要があります。孔子の言葉でこのような言葉があります。 「知らざるを知らずと為す 是知るなり」 〜知らないということを知らないと自覚する。これが本当に知るということ〜 人は知ることで相手を理解し、知ることで自分との違いを認識し、知ることで次に何をすれば良いのか考え、行動することが出来る。 私たちはまちづくり団体として常に率先垂範の精神を持ち、このまちを引っ張っていかなくてはなりません。そして、私たちの運動によってこのまちにアクティブ・シティズンの火を付け、私たちの運動をより大きな運動へと変化をさせていかなくてはなりません。そのためにも、今一度私たちの結束力を強め、揺るぎない信頼感と連帯感による心と心のつながりを強固にしてまいります。そして、多様性あふれる会員がクロスオーバーすることで、一人ひとりが輝き、仲間とともに運動することで得られる、やりがいや達成感を感じることが、様々な事業において最大の成果を上げることとなり、この組織の価値と可能性を高めてまいります。 私たち静岡青年会議所メンバーは、今まで先輩方から歴史と伝統を受け継ぎ、そして、会社や家族の理解と支えのもと青年会議所運動に邁進しています。本年12年目を迎える静岡青年会議所は、これまでその時代、その時代に即した運動を展開し、400名近い先輩方が卒業されていきました。時代が変わっても、明るい豊かな社会の実現という青年会議所の理念に基づく想いは、私たちの運動の原動力として変わることはありません。一昨年打ち出したFirst Visionを達成するためにも、私たちが受け継いできた誇りある静岡青年会議所の精神を再認識し、大切にしながら、私たちの運動意識を高めてまいります。そして、静岡青年会議所に所属することへの誇りを持ち、この組織の未来を見据え、先輩方との協働体制を改めて構築するとともに、関係する全ての人たちとともに、チーム静岡JCとして運動に邁進出来るよう取組んでまいります。  

挑戦することで広がる無限の可能性と新たな価値の創造

青年会議所にはあらゆるチャンスがあります。その一つに出向制度があります。静岡県内のみならず、東海地区、日本、世界へと広がる幅広いネットワークは無限の可能性を秘めています。限られた空間の中だけでなく、一歩踏み出すことで得る経験は、今までの自身の概念を大きく変化させてくれます。私たちの運動を、このまちの更なる発展につなげていくためにも、私たち自身が自身の成長への挑戦を止めてはなりません。出向で得ることの出来る知識や経験は、自身の貴重な財産となり新たな価値を見出します。この出向制度を貴重な機会とし、LOMを代表して出向するメンバーが、自身の成長に挑戦し続け、無限の可能性を引き出していけるよう支援してまいります。そして、LOMに新たな価値として還元し、LOM全員で共有出来る体制を整え、クロスオーバーすることで、私たちの運動の幅を更に広げてまいります。また、全国から来静する仲間に対し、再び訪れたいと思えるような、静岡青年会議所らしい心のこもったおもてなしをし、このまちの価値を高めてまいります。 私たちは、明るい豊かな社会の実現に向けて日々青年会議所運動を展開しています。しかし、私たちの運動はこのまちの人たちに届いているでしょうか。一定の人からではなく、幅広く多くの人たちから賛同を得られているでしょうか。ありとあらゆる情報が交錯する今、誰もがあらゆるツールを使い情報を得ることが出来ます。私たちの運動をこのまちに広げ、多くの人たちから賛同をいただき、共に運動をし、このまちを動かす大きな力となるためには私たちの運動を伝えきらなくてはなりません。そのためにも、情報発信機関とクロスオーバーし、細部にまでしっかりと目を配り、大胆に私たちの運動を発信していかなくてはなりません。全ては知ることからスタートします。知ることで興味を持ち、興味を持つことで魅力を感じ、魅力を感じることで行動に移す。私たちの運動を知っていただくことで、このまちにアクティブ・シティズンの火を付け広げていくことで、私たちの運動に新たな価値を見出してまいります。  

全員拡大の達成!!

私たち静岡青年会議所の財産は、このまちの未来を想い、真剣に向き合い一生懸命運動に邁進するメンバーです。私たちの目指すものは、青年会議所運動に自己満足することではなく、青年会議所運動によってどれだけ多くの人たちにアクティブ・シティズンの火を付けることが出来るかだと考えます。そして、そこに必要なのは理屈でなく、このまちの明るい未来に向けた信念という想いだと考えます。人は人によって動くといいます。それは、人は人によってしか伝えることが出来ない、そして、伝わらない心があるからです。 私たちの運動を一人でも多くの人に伝え、未来につながるようLOM力を高めていくためにも、若い新たな力を加え、新たな知識と見識を私たちの運動に取り入れながら、運動の幅を広げてまいります。そのためにも、今一度全メンバーの意識を高め、心の団結と信念を持ち、全員拡大をやり遂げてまいります。そして、新たな仲間とともに私たちの運動を広くこのまちに伝えてまいります。  

最後に

「青年会議所がこのまちを変える」そして、静岡の新時代を切り拓く。このような言葉を聞いたとき、私たちに何が出来るのだと疑問を持つかもしれません。しかし、時代はどんどん流れています。そして、今、時代の流れの中に大きなチャンスが訪れています。戦争も知らない、その後の高度成長期も知らない、何不自由なく育ってきた私たち世代が、先輩方が築き上げてきたこのまちを守り、そして更に進化させ、より素晴らしい未来をプレゼントするために、今抱える問題に対し、先輩方以上の努力をし、時代を創っていかなくてはなりません。それこそが先輩方に対する恩返しであり、未来のこのまちの希望となります。時代の転換期にある今だからこそ、静岡青年会議所もシフトチェンジし、勇気と覚悟をもって一歩を踏み出す。私たちがやらずに誰がやるのか。今を生きる私たちが今必要とされ、今しか出来なことを一生懸命やる。未来のこのまちを変えるのは今を生きる私たちにしか出来ないことである。このまちの明るい豊かな社会の実現に向け、自覚と信念を持ち、共にこの時代に私たち世代の歴史の1ページを刻んでまいりましょう。そして、このまちの人たちのみならず、日本中の人たちからも、世界中の人たちからも「愛し、愛されるまち静岡」を創造し、このまちを明るい豊かな社会へと導いてまいりましょう。

インフォメーション

一般社団法人 静岡青年会議所
〒420-0851
静岡県静岡市葵区黒金町20番地の8 静岡商工会議所304号
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